鉄腕の歩み 鉄腕の栄光 鉄腕グラフ 日刊スポーツ連載 鉄腕人生

 

失点後も新垣に「力み」なし

<ソフトバンク8-2楽天>◇4日◇福岡ヤフードーム 日刊スポーツ詳細スコアへ >>

ソフトバンク対西武 6回裏ソフトバンク2死二塁、大村が中前へ適時打。投手西口、捕手細川

 これまで11暴投を記録していたソフトバンク新垣が、ようやく「力み」が取れた投球を披露した。バックスイングで力が入りすぎていたために、腕のしなりを生むことができなかったが、この日はそのあたりをしっかり意識できていたのだろう。象徴的だったのは4回。2死一、三塁から西武栗山に中前へ詰まりながらもタイムリーを許した。これまでなら、1点を失ったことで余計に力んで投球を乱す可能性が高かったが、続くG・G・佐藤をカウント2-1から149キロの直球で空振り三振に仕留めた。しっかりと腕を振り切ることができていた。

 投手にとって最も注意すべきことの1つは、バックスイングでいかに力まないかということ。かといって、まったく力を入れなければボールは投げられないわけだし、ここらあたりのさじ加減が非常に難しい。私も現役時代に苦心したが、私の方法は、バックスイングに入るとき、肛門(こうもん)を締めるようにして、上半身の力みを取った。新垣も自分なりに方法を見つけてほしい。例えば、グラブを持つ左手の引きを強くして右腕の力感をやわらげるとか、工夫をしてもらいたい。この日のように力まなければコンスタントに勝ち星は稼げるはずだ。

 それにしても王監督の采配がズバリと決まったな。6回1死一塁から9番森本に送らせて大村のタイムリーで待望の加点。あれは1点以上の効果があった。代打本間も1号3ランを放つし、あれだけ打つ手が決まると、監督としてはたまらなくうれしいものだ。チームの勢いは衰えていない。(日刊スポーツ評論家)

日刊スポーツの紙面記事へ>>

 トップへ戻る評論トップへ戻る