8回から馬原投入の覚悟なかった
<日本ハム4―4ソフトバンク>◇24日◇札幌ドーム 日刊スポーツ詳細スコアへ >>

- 日本ハム対ソフトバンク 9回から登板し4イニングを無失点に抑えた馬原(左から2人目)は、延長12回引き分けに終わり笑顔を見せずにナインとハイタッチ
5時間を超える熱戦だったが、ソフトバンクは星を拾えなかった。だが、負けたらリーグ1位の可能性はほぼついえていたが、死力を尽くしてのドロー。本当に最後の可能性だけは残った。
結果論と言われるかもしれないが、悔やまれてならないのは守護神・馬原の投入タイミングだ。同点の9回から結果的に最終12回まで4イニングを投げ切った。だが、それならば1点リードの8回からマウンドに送り出す選択肢はなかったのだろうか。この日の試合は、このシーズンの中で最も重要な試合だった。負ければ1位通過が限りなくなくなるまさに必勝を誓った一戦。ベンチはいろんなことを考えたとは思うが、8回からでも馬原を投入する「覚悟」が欲しかった。
中継ぎ陣に不安があるだけにどうしても試合の終盤に荒れてしまう。打線の大量援護でもあれば、投手起用もスムーズに進むかもしれないが、今は攻撃陣も得点能力は低い。こういう緊迫した試合ではなかなか大量点を望むのも難しくなることもあるが、打撃陣を見ていてひとつ気になるのは、何とかしようという気持ちは分かるのだが当てることに意識過剰になっているようで、自分本来のスイングというものができていないように感じる。
引き分けに終わったとき、ふと昔のことを思い出した。58年の日本シリーズ。西鉄は巨人にいきなり3連敗。地元平和台で王手をかけられた。「今年はダメだなあ」という雰囲気が私たちライオンズのナインに漂っていたのだが、翌日の新聞に「まだ首の皮一枚残っている」という三原監督の談話があった。そうだ、まだ負けたわけじゃないんだと思い直した記憶がある。運よく西鉄は4連勝で逆転日本一に輝いた。
ホークスもあきらめてはいけない。明日からは地元福岡ヤフードームで5連戦。気持ちを切り替えて戦うしかない。ましてや、地元ファンにぶざまな姿は見せられないだろう。(日刊スポーツ評論家)