2位よりもクライマックスに照準
<ソフトバンク2-8楽天>◇9月30日◇福岡ヤフードーム 日刊スポーツ詳細スコアへ >>

- ソフトバンク対楽天 楽天に敗れベンチを後にするソフトバンクナインには声援だけでなくヤジも飛んだ
ソフトバンク王監督は完全に気持ちをクライマックスシリーズ(CS)に切り替えたんじゃないかな。この日の楽天戦を含めて残り4試合。死力を尽くして2位を狙えば、チームの建て直しが間に合わないと判断したと思う。8日の第1ステージまでの1週間、この間にどん底のチームを何とかしようという考えだと思う。がむしゃらに2位を狙えば、第1ステージは勝ち抜けない。逆に2位を捨てれば、クライマックスは何とかできる-。王監督は後者を選択した。松中も上げられたが我慢し、小久保もこの日はメンバーから外した。ともに無理をさせればできただろうが、そうしなかったことからも明らかである。
この日の敗戦は楽天にカード借金4という屈辱的なものになってしまった。悔しさもあろうが、それよりも、もう1度白紙の状態からチームをスタートさせたいという思いが強かったと思う。今は最悪の状態である。この状態を脱皮するには1度、選手たちの頭の中をクリーンにしてあげないといけない。そういうことから始めないと間に合わないと思ったはずだ。今年はシーズンを通して主砲松中が不調。故障者も続出し、王監督も辛抱の戦いが続いた。そして最後の最後にきて象徴的な4連敗…。とはいえ、最終目標である「日本一」のチャンスはまだまだ残っている。
CS開幕までの1週間。上昇気流をつかめるか。すべてはここにかかっている。(日刊スポーツ評論家)