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考え過ぎるな、短期決戦は「本能」の勝負

川崎(左)はクライマックスシリーズ第1ステージの前日練習で笑顔を見せながら水田とアップ=福岡ヤフードーム

 いよいよクライマックスシリーズが始まる。この短期決戦というのははっきり言って、これまでのデータは当てにならないものだ。相性の善しあしよりも、選手それぞれが持っている「本能」の勝負だと思う。ソフトバンクは何としても初戦を取らなければならない。シーズン終盤は投打ともにホークス本来の野球からはかけ離れた戦いぶりだっただけに、初戦を落とすと、復元は難しい。逆に、ここまで波に乗れなかったチームが1つの星を得ることでコロリと変わることがある。これが野球の面白さなんだな。

 先発予定の斉藤和はこれまで100球限定なだけに、いかに長いイニングまで引っ張れるかがカギになる。理想は7回を投げ切ってくれること。試合展開にもよるが、残り2イニングとなれば、馬原も投入できる。それよりも問題はいかに点を取るか、だ。短期決戦ではホームランを期待してはいけない。とにかくコツコツと1点を取る攻めをしてもらいたい。復帰した4番松中にしても、本塁打の気持ちは捨ててもらいたい。ヒットの延長がホームランというように、きっちり当てる打撃に徹してもらいたい。特に第1ステージは初戦必勝。いかに三塁まで走者を進めるかが大切だと思う。長打というのはあくまでラッキーなもの。ラッキーというのは期待して得るものではない。

 いずれにしても最後の戦いがいよいよ始まる。いろんなことを考えず、とにかく自分が持っている野球センスでぶつかってもらいたい。短期決戦はシンプルな考えで臨むのが実は一番なのだ。(日刊スポーツ評論家)

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